2005年01月11日
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MIFESの思い出、というより検索の重要性を教えてくれたMIFINDの思い出!

Written By: 川俣 晶連絡先

 メガソフト、テキストエディタ「MIFES for Windows Ver.7.0」というようなニュースを見ると、昔はMIFESを使っていたな、と思い出します。

 1980年代もまだ前半の時代だと思いますが、パソコン雑誌上で(まだインターネットはおろかパソコン通信もなかった)、MIFESというのが凄く良いらしいという話が流れてきて、かなり高価でしたが買ってみました。PC-9801版のバージョン1.42だったと思います。

 その後、マイクロソフト社員時代に使ったAX版MIFESも含め、Vzに乗り換えるまでずいぶん長いこと使い込んでいたことになります。

 が、それは本題ではありません。

MIFINDの思い出 §

 実は、上記の記事の中の「新製品では、HDD内の文字列検索を強化」という部分を見て思いだしたのは、MIFES付属のMIFINDというツールのことです。機能的には要するにgrepの一種で、多数のファイル中の文字列を検索するものです。しかし、シンプルかつ速度が速く、非常に重宝した記憶があります。MS-DOS版のgrepを入手後も、使うのはMIFINDが中心でした。エディタをVzに乗り換えた後も、MIFINDだけは使っていたような記憶があります。

 そして、MIFINDの検索結果をリダイレクトしてファイルに落とし、それをMIFESで開くと一気にタグジャンプで発見箇所に飛べる使い勝手は本当に良かったと思います。

 そこからあらためて思うのは、ある種の検索に対するセンスを私に教えてくれたのがMIFINDだなと言うことです。高速でパワフルな検索は、極めて有用です。その有用さは体験してこそ分かります。

 だからこそ、その後、パソコン通信のログ管理のために、自由文を高速検索できるテグレットの知子の情報を率先して使ってみたり、あるいは現在主に使うエディタも標準でgrep機能を含む秀丸であったりするのかもしれません。

 いや本当に、一見地味に見えますが、秀丸の統合されたgrep機能は非常に重要度が高いと思います。これが無ければ、もっとあっさりと秀丸以外のエディタに乗り換えていたかも知れません。

そこから逆に思えば §

 そこから逆に思えば、MIFINDというツールを提供したMIFESの先見性の高さは凄かったと思います。特に、grep互換を目指さず、非互換でも速いツールを作ったのは、その時点での現実的な実用性という観点ではより良い選択だったような気がします。